先日、愛の香りを栽培されている佐倉市のピンコロ農園にお邪魔しました。昨年訪問した際に、園主様からイチジクの栽培も始めたので、育て方についてのアドバイスをいただきたいとの話が複数回ありました。確かに現役の時には果樹も担当してましたが、技術革新の進んでいる分野なので、小生の技術や知識は古くなっているかもしれません。少し不安に感じましたが、できる範囲での対応ということで、お引き受けすることにしました。
その一つとして剪定をします。整枝法(樹形)は現役の時親しんだ一文字整枝ではなく、開心自然形にしたいとのことです。ウメやモモでの一般的な剪定法ですが、イチジクは樹勢が強いので剪定時の気配りと事後観察がより必要な気がします。剪定するのは、園主さんと2人のつもりでいたら、他に3人の方がいらして、5人で行うことになりました。
①観光つみ取り園の場合は、脚立などは使えないので樹高を低く押さえる整枝が必要 ②光合成の確保と病害虫対策を考えて、枝はやや少なめに残し、かつそれらの空間配置が均一で重ならないようにすることが重要 と考え、皆さんに剪定位置をアドバイスします。
芽の着生高さと延びる方向性を考慮しての剪定は、早々と皆さんに会得してもらえました。飲み込みが早くて、助かります。途中で、1人の方が用事で抜け、4人での剪定となりましたが、3時間ほどで終了。その後は、雑談ついでに、愛の香りの予約注文もいただきました。また、園主様からご丁寧な心付けもいただきました。剪定の前にはピンコロ農園での採種用莢実も見せていただきましたが、幼芽褐変症は認められず、品質良好な種子が自園用に確保できているようで安心です。小生にとっては、パソコントラブルの最中でしたが、気分転換もでき、充実の一日となりました。