落花生のお菓子3種を食べ比べました

 令和元年の大晦日、正月用のお菓子を近所のオランダ屋に買いに行きました。家族皆が好物の楽花生パイです。先日落花生納豆と一緒に買った房総ぼっち、ホームセンターの出店コーナーで買ったピーナッツ餅(和菓子処 春日井よし乃 製)と落花生のお菓子が偶然にも?3種類揃ったので食べ比べをしてみました。
 小生自身は食べ物に好き嫌いは無いと思っていますが、その道の専門家でも食通やマニアでもないので、表現力に乏しく、あるいは独断と偏見の感想となってしまうかもしれませんが、ご容赦の程を。
 袋等から取り出して見た目を観察しました。房総ぼっち(以降、「ぼっち」)は円形で外皮は茶、楽花生パイ(以降、「パイ」)は四角で外皮は淡茶、ピーナッツ餅(以降、「餅」)は長形で外皮は白です。
 香りは「ぼっち」が中程度の芳香、「パイ」はバター臭のする芳香でやや強く、「餅」は落花生の香りが強いように感じられました。
 ナイフで切ってみます。「ぼっち」は「パイ」よりやや硬め、「餅」は文字通りもちもち軟らかです。切断面を観察すると、外皮・あんとも「ぼっち」は緻密ですが、「パイ」は外皮はパイ生地のため隙間があり、あんは比較的緻密という感じでしょうか。「餅」は外皮・あんとも緻密です。「ぼっち」のあんには、落花生が形を保ったまま多数入っていました。「パイ」の落花生は形が明確ではなく、「餅」はピーナッツバターに落花生の細かな粒が入っているという感じです。
 食べてみます。ナイフで切ったときと同様に、「ぼっち」は「パイ」よりは硬く月餅よりは軟らかいのですが、中身に落花生が形を保ったまま入っているためと思われ、和菓子としては適度だと思います。「パイ」はいかにも洋菓子のパイと言ったところで絶妙な食感です。「餅」はもちもちの和菓子として合格ですね。
 肝心の味ですが、「ぼっち」は甘さが中程度で甘党では無い小生にはちょうど良い感じです。香りも中程度、落花生が多く詰まっている感じにしては、しつこくありません。「パイ」ですが、甘さはやや強いですが、香りはやや弱く、軽い感じです。たくさん食べられるタイプですね。「餅」は甘さも香りも強く、インパクトがあります。強い落花生の香りは、外皮にまぶされたピーナッツの細粒によるものでしょうか。もちもち感と落花生らしい味を求める人には、お得だと思います。
 以上をまとめると、「ぼっち」と「餅」は和菓子としてお茶を飲みながら食べるのに好適、「パイ」は洋菓子として紅茶を飲みながら食べるのに好適という常識的な結果となりました。
 それにしても、落花生の菓子は個性的ですが、いずれも美味しいんですね。落花生のポテンシャルを垣間見た気がします。小生、育種を進める勇気をもらいました。

 末筆ながら、皆様 本年は拙WERサイトをご覧いただき有難うございました。来年もどうぞよろしくお願いします。良いお年をお迎えください。

2019年12月31日